詳細情報
- 純度
- 3Nup
- 形状
- ロッド,φ20【rod】
あらゆるニーズに対応したスパッタリングターゲット・バッキングプレート・ボンディング加工・PVD・CVD・ゾルゲルタイプのコート材・無機化合物の製造・販売
元素記号をクリックすると、一覧へ移動します。
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水素
宇宙に最も多く存在している元素。元素の中でも原子量が小さく一番軽い気体で、大気中で火を近づけると爆発する。ロケットを飛ばす際に使用しており、昔は風船の中身に使用されていた。水を構成する元素の一つでもある。
H
Hydrogen
ヘリウム
水素に次いで、宇宙で二番目に多く存在している元素。その沸点は全ての元素の中で最も低く、約-269℃。空気よりも軽く、風船や飛行船に使用されている。他の元素と化合しづらい元素。
He
Helium
リチウム
金属元素の中で最も軽く、水よりも軽い元素のうちの一つであり、とても軟らかい。スマートフォンやパソコン、電気自動車などに、リチウムイオン電池として使用されている。水と激しく反応するため、禁水性物質となっている。
Li
Lithium
ベリリウム
軽い金属でありながら鉄の6倍の強度を持ち、主に合金の硬化剤として用いられている。宝石のうち、エメラルドやアクアマリンなどに含まれている。
Be
Beryllium
硼素
単体元素では、ダイヤモンドに次ぐ硬度9.3と非常に硬い元素。ただし、脆い。ゴキブリ退治のホウ酸ダンゴや耐熱ガラスに使用されており、スライムを作成する科学実験工作で使用されるホウ砂もホウ素が元になっている。
B
Boron
炭素
融点や昇華を起こす温度が、全元素中で最も高い。ダイヤモンド・黒鉛・無定型炭素として、安定に存在する。鉛筆の芯は黒鉛と粘土で出来ている。ちなみに、人体の乾燥重量の2/3も炭素で出来ており、とても身近な元素である。
C
Carbon
窒素
空気の成分中、約78%を占めている。植物にとっては肥料の三要素の一つでもあり、特に葉を大きくする作用に長けている。生物にとっては必須元素でもあり、あらゆるところに含まれている。
N
Nitrogen
酸素
空気の成分中、約21%を占めており、地球上に質量が最も多く存在している。オゾンを構成している元素も酸素である。人間が生きていく上で、欠かせない元素の一つとなっている。
O
Oxygen
フッ素
淡黄色で刺激臭のある気体、非常に強い酸化作用があり、猛毒である。そのため単体ではあまり使用されないが、化合物は、焦げ付きにくいフライパンや歯磨き粉、虫歯予防などに使用されている。
F
Fluorine
ネオン
空気中に僅かに存在する。ネオンはガスとしてだけではなく、物質全体でも、最も反応がしづらい元素である。この元素に電圧をかけると赤く光り、その光はネオンランプに使用されている。
Ne
Neon
ナトリウム
水よりも軽い金属元素のうちの一つ。ナトリウムと塩素の化合物、『塩化ナトリウム』は海に多く存在し、食用、医療用に調整されたものを特に、食塩という。空気中で容易に酸化されるため、保存する時は灯油に浸け保管する。
Na
Sodium
マグネシウム
実用金属ではもっとも軽い金属で、モバイル機器や飛行機などに使用されている。空気中で加熱すると、強い光を放って燃える。海水やにがりの中にもマグネシウムが含まれている。
Mg
Magnesium
アルミニウム
軟らかく、良く伸びる金属。一円玉やアルミホイル、建築、飛行機、指紋の検出、と幅広い分野で使用されている。融点が低く再生しやすいため、「リサイクルの優等生」や「リサイクルの王様」と表現されることがある。
Al
Aluminum
シリコン
ガラスや水晶を作り上げている元素の一つであり、地球の主要な構成元素の一つでもある。高純度シリコンは電気伝導性を自由に調整できるため、パソコンなどの半導体に使用されている。
Si
Silicon
リン
骨を作る元素の一つで、5種類の同位体がある。赤リンはマッチ箱の側面(摩擦面)に使用されている。農薬や殺虫剤、化学肥料の原料としても使用されている。
P
Phosphorus
硫黄
硫黄単体は無臭で、黄色の結晶。化合物としては温泉の成分である硫化水素が有名で、俗に「硫黄の臭い」と言われている独特な臭いがする。銀を変色させてしまう原因の一つでもある。
S
Sulfur
塩素
常温で黄緑色の、刺激臭のある気体。非常に反応性が高い。強力な殺菌作用がるため、消毒剤や漂白剤に使用されており、身近な例だと水道水やプールの殺菌に使用されている。
Cl
Chlorine
アルゴン
窒素、酸素に次いで、空気中で3番目に多い。他の元素と反応せず、化合物を作らない不活性ガス。電球や蛍光灯に封入されて使用されている。アーク溶接のプラズマ生成源やその保護ガス、分析化学などでも使用されている。
Ar
Argon
カリウム
人体内で神経や筋肉に欠かせないミネラルで、海藻類やバナナやスイカなどに多く含まれている。水よりも軽い金属元素の一つで、ナイフで簡単に切れるほど軟らかい、銀白色の金属である。
K
Potassium
カルシウム
銀白色の軟らかい金属。水と激しく反応して水素を発生させるため、禁水性物質となっている。丈夫な骨と歯を作るのに重要な成分。積雪時には、「塩化カルシウム」を融雪剤として道路に撒く。
Ca
Calcium
スカンジウム
球技場の照明などに使用されている。他の金属に添加することにより、安定化や長寿命化などが見込まれる。アルミニウムにスカンジウムを添加した合金は、一部航空宇宙用部品やスポーツ用品の材料として使用されている。
Sc
Scandium
チタン
鉄より軽く、強度があり、耐食性にも優れている。ゴルフクラブや眼鏡のフレームに使用されている。イオン化しにくいため、金属アレルギーを引き起こしにくく、ピアスなどのアクセサリーの材料としても利用されている。
Ti
Titanium
バナジウム
衝撃や振動に強い金属で、鋼鉄と混ぜ工具やジェットエンジンに使用されている。ホヤ貝にも含まれている。空気中で加熱すると、褐色、黒色、青色、赤色など、様々な色調を観察することが出来る。
V
Vanadium
クロム
光沢があること、硬いこと、耐食性があることを利用して、クロムメッキとして鉄製品の保護に使用されており、合金であるステンレスには、クロムが含まれている。なお、ルビーの赤色を作り出しているのもクロムである。
Cr
Chromium
マンガン
マンガン乾電池やアルカリ乾電池に使用されている。マンガン合金は高強度で、道路や橋にも使用されている。人体にとって必須元素で、骨の形成や代謝に関係しており、消化などを助ける働きもある。
Mn
Manganese
鉄
最も良く知られている金属で、血液中にも含まれている。通常「鉄」と呼ばれるものは、2%炭素やマンガンがふくまれている。湿った空気中では簡単にサビてしまい、黒ずんだり褐色になってしまう。
Fe
Iron
コバルト
コバルトブルーとして着色料では有名だが、コバルト単体は金属色。ハードディスクの磁気ヘッド磁性体としても使用されている。充血を抑える目薬にも含まれる。
Co
Cobalt
ニッケル
銅にニッケルを混ぜ合わせた「白銅」は、日本の硬貨である50円玉や100円玉に使用されている。「ニッケル水素乾電池」はハイブリッドカー等に利用されている。
Ni
Nickel
銅
10円玉の95%は銅で出来ている。電気や熱を良く通す金属で、半導体の配線にも使用されている。人体の中にも存在し、ココアやチョコレートにも含まれている。自由の女神像も、主に銅で出来ている。
Cu
Copper
亜鉛
鉄に亜鉛をメッキしたトタン板や、銅に亜鉛を添加した真鍮などで使用されている。酸化物は古くから塗料や軟膏に使用されてきた。牡蛎やレバーに多く含まれる。
Zn
Zinc
ガリウム
融点が約30℃と低く、人の体温でも固体から液体になってしまう。また水と同じように、液体よりも固体の方が、体積が大きい。「窒化ガリウム」は信号機の青色に使用される青色発光ダイオードとして有名。
Ga
Gallium
ゲルマニウム
未発見時はエカケイ素として予言されており、メンデレーエフの周期表が、完成度の高い物だと示す好例となった。赤外線を良く通すので、窓材やレンズに使用されている。健康に良いと信じられ、健康器具にも使用されている。
Ge
Germanium
砒素
生物に対し強い毒性があるが、治療薬として用いることも出来る。DVDプレーヤーの読み取り部に使用されている半導体の原料でも有名。亜砒酸と呼ばれる三二酸化砒素は、殺鼠剤や農薬として使用されている。
As
Arsenic
セレン
光があたると電気を通す感光材料で、コピー機やファックスに使用されている。マグロや鮭にも含まれ、人体に必須な元素でもあるが、過剰に摂取すると毒性がある。名前は月の女神から命名された。
Se
Selenium
臭素
室温では液体で、気体になりやすく、刺激や毒性が強い。非金属元素の中では、常温・常圧で唯一液体である元素。化合物の臭化銀は写真フィルムの感光剤として使用される。
Br
Bromine
クリプトン
空気中に極微量に含まれている。ヘリウムと酸素の混合空気を吸引すると声が高くなるが、クリプトンと酸素の混合気体では低くなる。アルゴンより原子量が多いクリプトンの利用で電球寿命が延び、近年はLEDにも利用されている。
Kr
Krypton
ルビジウム
空気中では自然発火し、水とも急激に反応して水素を発生しながら爆発を起こすため、取り扱いに注意が必要な金属。ルビジウムは原子時計として利用されている。地球上での存在量が少なく、用途は多くない。
Rb
Rubidium
ストロンチウム
化学反応性が高く、空気にさらされると表面が黄味を帯びる。熱やエネルギーを与えると、綺麗な赤い光を発する金属。塩化ストロンチウムは花火や発煙筒に使用されている。
Sr
Strontium
イットリウム
モナズ石等の鉱石に含まれる「レア・アース」で、イットリウムとアルミニウムと酸素で出来た単結晶は強力なレーザー光線を生み出す。医療用などに使用されている。
Y
Yttrium
ジルコニウム
酸化ジルコニウムは歯科材料やナイフやはさみ、化粧品に使用されている。イットリウム等を混ぜたキュービックジルコニアは、ダイヤモンドの模造品として有名。FET半導体の絶縁膜にも使われている。
Zr
Zirconium
ニオブ
銀白色の軟らかい金属。鉄を混ぜると耐熱・耐食性に優れ、自動車やジェットタービンエンジンに。チタンやスズを混ぜると、超伝導磁石材料となり、リニアモーターカーやMRIに使用されている。
Nb
Niobium
モリブデン
銀白色の硬い金属。融点は2620℃で、耐熱性に優れている。クロムモリブデン鋼は、強度が強く適度なしなりを持つので、高級自転車のフレームに使用されている。硫黄との化合物である硫化モリブデンは、潤滑剤として使用される。
Mo
Molybdenum
テクネチウム
白金に似た外観を持つ、銀白色の放射性の金属元素。世界で初めて人工的に作られた元素。ギリシャ語で「人工」を意味する言葉を語源として命名された。
Tc
Technetium
ルテニウム
硬くて脆い金属。高級万年筆のペン先に使用されている。ルテニウム薄膜をパソコンなどのハードディスクの磁性層に使用することにより、記憶容量が増大した。
Ru
Ruthenium
ロジウム
とても希少な金属で、銀などの宝飾品のメッキに使用されている。有害な一酸化炭素や窒素有害物を還元し、無害な炭素や窒素に変えることが出来るので、自動車の排気ガス浄化の触媒として使用されている。
Rh
Rhodium
パラジウム
金や銀と混ぜた金属は、歯科治療用の金属として使用されている。金と混ぜ合わせたホワイトゴールドは、アクセサリーで有名。自動車の排気ガス浄化用の触媒などとしても利用されている。
Pd
Palladium
銀
高い殺菌能力がある金属。銀は古くから裕福階級などで食器として利用されているが、その理由の一つとして、硫黄化合物やヒ素化合物などの毒が混入していた場合、化学変化による変色で有毒物の混入が分かるから、という説がある。
Ag
Silver
カドミウム
硫化カドミウムは黄色の顔料で、絵の具などに使用されている。カドミウムには毒性が認められており、日本初の公害病であり四大公害病の一つでもあるイタイイタイ病は、この元素が原因だった。
Cd
Cadmium
インジウム
スズを含んだインジウムの複合酸化物は、液晶ディスプレイの透明電極に使用されている。また、融点が低い金属である為、他の金属と混ぜ合わせて合金を作り、はんだとしても使用されている。
In
Indium
錫
毒性も少なく、低い温度で溶ける金属。銅と混ぜ合わせると青銅になり、昔から使用されてきた金属。鋼にスズをメッキしたブリキが有名。適度な硬さや加工の容易さから、スズ箔や食器などとして広く用いられて来た。
Sn
Tin
アンチモン
銀白色で光沢がある、半金属の元素。化合物は古くには化粧品として活用されており、クレオパトラもアイシャドーとして利用していたが、現在は毒性があることが知られているため使用されていない。
Sb
Antimony
テルル
毒性が強く、体内に取り込まれると息がニンニク臭になる。DVDなど光ディスクの書き込み材料に使用されている。周期表上で一つ上にあるセレンが月なのに対し、こちらは大地の女神から命名された。
Te
Tellurium
ヨウ素
ヨウ素は消毒薬として広く利用されており、うがい薬でも有名である。理科の実験で行われる「ヨウ素デンプン反応」は、ヨウ素の化学反応を利用した物である。
I
Iodine
キセノン
由来はギリシア語で「見知らぬ」という意味の言葉。キセノンランプが知られているが、安定して存在する不活性元素では最も原子量が大きく、惑星探査機「はやぶさ」のイオン推進エンジンの推進剤として使われた。
Xe
Xenon
セシウム
融点が約28℃と低く、常温付近で液体状態となる金属元素のうちの一つである。自然発火をする元素で、水との反応もきわめて激しい。石油採掘や、セシウム原子時計としても利用されている。
Cs
Cesium
バリウム
X線を透過しないという性質を利用し、硫酸バリウムは消化器系レントゲンの造影剤として使用されている。花火の緑色にも、バリウムが使用されている。
Ba
Barium
ランタン
モナズ石等に含まれる「レア・アース」で、乾いた空気中では表面が酸化し、湿った空気中では水酸化物となる。光学レンズの材料として使用されているが、燃料電池の電極として使用され始めている。
La
Lanthanum
セリウム
セリウムは様々な用途で使用されており、紫外線を吸収するという特性を活かし、UVカットのガラスや化粧品などでも使用されている。「レア・アース」としては、最も存在量の多い元素で、研磨剤として利用されている。
Ce
Cerium
プラセオジム
黄色系を呈色するガラスの着色剤や顔料、蛍光灯の長寿命化として使用されている。化学的に非常に活性であり、熱水により水素を発生し、水素・窒素中で熱すれば、それぞれの化合物を作る。
Pr
Praseodymium
ネオジム
ネオジムのメジャーな活用法としては、鉄やホウ素を混ぜ合わせた強力な永久磁石、「ネオジム磁石」である。ネオジム磁石は、高性能のモーターやスピーカーなど、幅広い分野で使用されている。
Nd
Neodymium
プロメチウム
物理的・化学的性質ついて、いまだ不明な部分が多い元素。過去に夜光塗料や蛍光灯のグロー放電管に使用されていたこともあった。長時間作動の可能な原子力電池に用いられる。
Pm
Promethium
サマリウム
初めて、人名が由来となった元素。アルゴン雰囲気中で保管する事により、金属表面を保つことが出来る。コバルトとサマリウムの合金は磁石として利用されており、スマートフォンなどにも利用されている。
Sm
Samarium
ユウロピウム
「レア・アース」の中でも比較的反応性が高い元素で、単体は空気中ですぐに酸化してしまう。化合物は、プラズマディスプレイに使用されている。ヨーロッパにちなんで命名された。蛍光体の賦活剤として使われている。
Eu
Europium
ガドリニウム
光磁気ディスクの磁性材料、MRI 検査用の造影剤や中性子吸収断面積が大きい事を利用して原子炉の制御材料に用いられる。GGGを構成し、光通信のアイソレーター基板、レーザー素子や冷媒を用いない冷却装置に使われている。
Gd
Gadolinium
テルビウム
「レア・アース」の中でも、地殻中の存在量は比較的少ない。ブラウン管や水銀灯に使用されている。鉄、ジスプロシウムとの合金は、インクジェットプリンターの印字ヘッドにも利用されている。
Tb
Terbium
ジスプロシウム
ネオジム磁石への添加物として利用されている。一時期ジスプロシウムの価格が高騰した事があったが、それをきっかけにジスプロシウムの使用量を抑えた製造などの技術革新が進んだ。
Dy
Dysprosium
ホルミウム
命名者の母国の首都のラテン名である「ホルミア」が由来。希土類元素の一つ。レーザー関係、磁性超電導材、セラミックコンデンサー等に使用される。
Ho
Holmium
エルビウム
酸化エルビウムが着色剤として使用されたガラスは、とても綺麗なピンク色になる。光ファイバーへの添加物としても使用されており、光信号の増幅をさせる効果がある。蛍光体の賦活剤として使われている。
Er
Erbium
ツリウム
元素名の由来はスカンジナビアの古名トゥーレらしい。希土類元素の一つ。医療診断で弱いX線装置に使用される。電子工業では、発光体のベース及び活性剤、フェライトガーネットの生産に用いられる。
Tm
Thulium
イッテルビウム
イットリウムとは由来が同じ為、名前や元素記号が似ている。「レア・アース」はガラスの着色剤として使われることも多いが、イッテルビウムの場合は黄緑色になる。
Yb
Ytterbium
ルテチウム
プロメチウムを除くランタノイドの中で、天然存在量が最も少ない元素。ゲルマニウムや高純度シリコンとの合金が、超電導材料や磁性物質の生産に利用されている。
Lu
Lutetium
ハフニウム
天然元素としては、最後から3番目に発見された元素。天然ではジルコニウムと共に存在し、化学的・物理的性質など、ジルコニウムによく似ている。
Hf
Hafnium
タンタル
耐酸性が強く、王水でも溶けない。反射率が全金属元素の中で最も低く、純金属としての見た目は金属元素の中で一番黒い。人工骨や歯のインプラントとして使用されている。
Ta
Tantalum
タングステン
金属元素の中で、最も融点が高い。タングステンの合金や炭化タングステンは、非常に硬く、高級な切削用工具などに使用されている。指輪などのアクセサリーとしても利用されている。
W
Tungsten
レニウム
金属の中では最も硬い元素。希少な金属であるため、生産量がとても少ない。タングステンとモリブデンに混ぜ合わせた合金は、ロケットのエンジンに使用されている。
Re
Rhenium
オスミウム
全元素中で、最も密度の高い元素。粉末は空気中で酸化され、酸化オスミウムを生じるが、有毒。耐摩耗性や耐食性が良いので、万年筆のペン先に使用されていることがある。
Os
Osmium
イリジウム
イリジウムの塩類が虹のように様々な色になることから、虹の女神にちなんで命名された。全元素中、2番目に密度が高い。耐熱性に優れていることから、工業用のルツボとして使用されている。
Ir
Iridium
白金
金と同じように、王水以外の酸には溶けない。化学的に非常に安定で、アクセサリーに多く使用されている。また、触媒として自動車の排気ガスの浄化にも利用されている。抗がん剤にも含まれている。
Pt
Platinum
金
展性と延性に優れており、その特性を利用して金箔として多用されている。比較的金属アレルギーの発症率も低いためアクセサリーとして有名だが、現在は半導体の配線としても使用されている。
Au
Gold
水銀
常温・常圧で固体にならない唯一の金属元素。人体に有毒で有機水銀は水俣病の原因となった。銀のような光沢を持つことから、水銀と命名された。
Hg
Mercury
タリウム
重金属の中でも特に強い毒性を持ち、タリウム塩には強い脱毛作用がある。過去に殺鼠剤として使用されていた。元素毒性が強すぎるため、利用用途があまりない。
Tl
Thallium
鉛
古代に筆記用品として扱われていたことから、「鉛筆」という名前の由来となった元素。低融点で軟らかく、加工しやすいことから、昔から馴染まれていた。が、生物への毒性と蓄積性から、利用が控えられるようになっている。
Pb
Lead
ビスマス
銀白色の柔らかい金属。表面の酸化膜により、多彩な色を示すことがある。次硝酸ビスマスは胃腸薬に使用されている。超伝導材料としても有名で、リニアモーターカーにも使用されている。
Bi
Bismuth
ポロニウム
昇華性があり、化学的な性質はテルルやビスマスに似ている。自然界ではウラン鉱に極微量に含まれており、非常に希少な元素。安定な同位体が存在せず、全て放射性である。
Po
Polonium
アスタチン
安定した同位体が存在せず、また半減期も短いため、実験中に崩壊して他の元素に変わっていってしまう。そのため、アスタチンの詳しい化学的・物理的性質は、解明されていない部分が多い。
At
Astatine
ラドン
希ガス元素の中で、最も重い元素。温泉の含有成分にラドンを含むものは放射能泉として扱われており、様々な症状・病気への効能が信じられている。
Rn
Radon
フランシウム
自然に産出する元素の中で最も不安定で、非常に放射線の強い元素。生成と崩壊を絶えず繰り返しており、非常に存在量の少ない元素である。
Fr
Francium
ラジウム
反応性がとても強く、大気中で簡単に酸化してしまい、暗所で青白く光る。ラジウムの化合物である塩化ラジウムは体内でラドンを発生するため、抗がん剤として使用されている。
Ra
Radium
アクチニウム
語源はギリシア語の放射線を意味するaktis。研究用途には使われるが、工業的な用途はあまりない。
Ac
Actinium
トリウム
トール石から発見され、北欧神話の雷神であるトールから命名された。融点と沸点の差が大きく、その幅は元素中最大。粉末は常温でも自然発火する。酸化物や合金が、アーク溶接に使用されている。
Th
Thorium
プロトアクチニウム
安定な同位体が存在せず、全て放射性である。存在量も少ないが、その強い毒性もあり、あまり利用されていない。化学的性質は、ニオブやタンタルに似ている。
Pa
Protactinium
ウラン
この名前は、同時期に発見された天王星にちなんで命名された。地球上に天然で存在している元素で、大量に存在しているものの中では、最も原子番号・原子量が大きい元素である。
U
Uranium
ネプツニウム
海王星にちなんで命名された。初めて人工的に作られた超ウラン元素は、ネプツニウムの同位体である。ウラン鉱の中から極微量に、崩壊の際の副産物として発見されることがある。人工衛星に搭載する原子力電池の放射線源として用いられる。
Np
Neptunium
プルトニウム
塊の状態でも、自然発火をすることがある。ウラン、ネプツニウムがそれぞれ惑星の名前だったため、海王星の次と考えられていた冥王星にちなんで命名された。ネプツニウムと同様人工衛星に搭載する原子力電池の放射線源として用いられる。
Pu
Plutonium
アメリシウム
純粋なアメリシウムは、ネプツニウムやプルトニウムよりも輝いている。アメリシウムは、アメリカ大陸にちなんで命名された。蛍光X線分析装置などに用いられている。火災報知機の煙感知器のα線源としても用いられる。
Am
Americium
キュリウム
安定な同位体は存在せず、全て放射性。最も大量に入手できるキュリウムの同位体は、アメリシウムから人工的に作られる。キュリウムは、キュリー夫妻から命名された。
Cm
Curium
バークリウム
語源は発見場所のバークレーから。原子量は258gで半減期が数時間~数年であるが1000年を超す同位体もある。
Bk
Berkelium
カリホルニウム
大変高価な元素で、使用用途のある最後の元素である。地名の「カリフォルニア」と「カリフォルニア大学」にちなんで命名されたが、学術用語集に定められている日本語表記はカリ「ホ」ルニウムとなっている。
Cf
Californium
アインスタイニウム
単体金属が合成・確認されている、最も原子番号の大きい金属元素。ただし、物理的・化学的な性質はほとんど不明。かの有名な物理学者、アインシュタインにちなんで命名された。
Es
Einsteinium
フェルミウム
純粋なフェルミウムの金属は、まだ生成に成功していない。半減期が短く生成量が少ないため、ほぼ研究の用途としてしか使用されていない。
Fm
Fermium
メンデレビウム
語源は周期表の考案者メンデレーエフから。原子量は258gで半減期が数時間~数日である。
Md
Mendelevium
ノーベリウム
ノーベル研究所が発見したと思われたが、再確認ができなかった。真の発見者が敬意を表して、原子記号に「No」だけが残った。原子量は259gで半減期が数mμ秒~数十分である。
No
Nobelium
ローレンシウム
語源は物理学者のローレンスから。原子量は262gで半減期が1秒以下~数時間である。
Lr
Lawrencium
ラザホージウム
超アクチノイド元素で、安定同位元素は存在しない。化学的性質はジルコニウム、ハフニウムに類似していることが分かっている。ラザフォード散乱で有名な英国の物理学者アーネスト・ラザフォードの名にちなんで命名された。
Rf
Rutherfordium
ドブニウム
超アクチノイド元素で、安定同位体は存在せず、半減期も短い。物理的・化学的性質の詳細は不明であり、最も半減期が長い同位体は、ドブニウム268の29時間。ロシアのドブナ研究所からこの名が付けられた。
Db
Dubnium
シーボーギウム
超アクチノイド元素である。安定同位体は存在せず、半減期も短い。物理的・化学的性質はタングステンに類似するとされ、推定される原子価は+6価。存命中の人物にちなんで命名された元素はシーボーギウムが唯一である。
Sg
Seaborgium
ボーリウム
安定同位体は存在せず、半減期も数秒からミリ秒台と非常に短い超アクチノイド元素であり、物理的、化学的性質の詳細は不明。物理学者ニールス・ボーアにちなんでボーリウムと命名された。
Bh
Bohrium
ハッシウム
ハッシウムは鉛と鉄から合成された元素で、超重元素である。安定同位体は存在せず、1997年にIUPACの所在地であるドイツヘッセン州のラテン語名、ハッシア(hassia)にちなんでハッシウムと命名された。
Hs
Hassium
マイトネリウム
ビスマスと鉄から合成された元素で、元素名は物理学者マイトナーに由来する。安定同位体は存在せず、半減期も大変短い。物理的・化学的性質の詳細は不明である。イリジウムに類似していると推測されている。
Mt
Meitnerium
ダームスタチウム
鉛とニッケルから合成された元素で、発見された同位体元素はいずれも半減期がマイクロ秒台から11秒と大変短い。元素名は、重イオン研究所のあるドイツのダルムシュタット市に由来し、2003年に命名された。
Ds
Darmstadtium
レントゲニウム
ビスマスとニッケルから合成された元素で、元素名は第1回目のノーベル物理学賞を受賞した物理学者レントゲンにちなんで命名された。人工放射性元素で、遷移元素の性質を持つ11族であることから、おそらく金属で固体である。
Rg
Roentgenium
コペルニシウム
亜鉛を鉛に衝突させて合成した超ウラン元素。コペルニクスの誕生日に因んで正式に2010年2月19日に命名された。周期性からみて、液体金属で、水銀よりも蒸発しやすい元素と考えられている。
Cn
Copernicium
ニホニウム
2016年11月30日正式命名された。理化学研究所の森田浩介博士らが線形加速器で光速の10%に加速した亜鉛をビスマスに衝突させて113番目の超重元素を合成した。タリウム系列に属す。
Nh
Nihoniumu
フレロビウム
プルトニウムとカルシウムの衝突で合成された超重元素。ロシアのドゥブナ合同原子核研究所の設立者に因んで命名された。最長寿命とも想定(未確認)。ラドン元素のような希ガスらしい。
Fl
Flerovium
モスコビウム
カルシウムとアメリシウムの衝突で合成された超重元素。ドブナ合同原子核研究所の所在地であるモスクワ州に因んで命名された。ビスマス系列に属す。最長約1秒後にα崩壊してNhに代わる。
Mc
Moscovium
リバモリウム
キュリウムとカルシウムの衝突で合成された超重元素。アメリカのローレンス・リバモア国立研究所に因んで、2012年に命名された。カルコゲンと推定され、価数は+IV, +VI。陰イオンとしてはLv2-。
Lv
Livermorium
テネシン
バークリウムとカルシウムの衝突で合成された超重元素。他にも幾つかの成功例がある。複数研究所のあるテネシー州に因んで命名。同元素はハロゲン元素に当たるので、末尾-ineと踏襲した。
Ts
Tennessine
オガネソン
カリホルニウムとカルシウムから元素合成された最重量超ウラン元素。命名は超アクチノイド研究に貢献したロシアのオガネシアン氏に因み、周期表ラドン下の希ガスに属し末尾は-onとなっている。
Og
oganesson