商品の表示方法について

用語の解説

製品名

品名の表示

X線回折による定性を主な品名確認手段としておりますが、X線に掛けられない物(径時変化の早い物やX線ファイルにデータ登録のない物質)はメタル含量の測定などにより品名を定めております。また、品名の保証方法が明確に定められない様な新材料の試作品につきましては、都度ご相談をさせていただいております。

組成の表示

複数ポイント採取した試料を、ICP、適定分析などを用いて測定し、組成を確定しております。

結晶水の表示方法

X線回折によりピーク位置が合致している場合は実数を、X線回折測定が出来ない場合は金属含量分析値から水和水量に換算し、その数値を表示しています。なお結晶水の数値が安定しない物質については、xH2Oで表示しております。

純度

製品の純度を記載しています。Nの前の数字は9の数を表しており、3Nは純度99.9%、6Nは純度99.9999%を意味します。純度は主金属材料の純度を意味しており、金属不純物を100より差し引いた値を示しています。
(差数法)  100-金属不純物=純度(%)

 

不純物分析表は主含有元素を表示しており、純度は最低保証値を表しています。

形状

製品の寸法や形を記載しています。一般に、マイクロメートルオーダーの粉末の場合、平均粒度を示してあります。

粉体の粒度は測定機の原理(レーザー、光透過式など)や、測定条件によって大きな差が出る事が知られています。全ての粉体が球形であったり、正規分布をしている事はありませんので、平均粒径を表示する事は簡単ではありません。当社の粒度の数値は以下の通りの表示となります。

 

数値:機器分析による測定値(メジアン径の50%平均値)の分析代表例を表示しており、規格値ではございません。
M表示:篩を用いて分級した物で、使用した篩いの目開き値を意味しております。

CAS
化学物質を特定するために個々に採番された固有の識別番号となります。この番号は世界的に利用されております。
分子量

製品の分子量(式量)の計算値を記載しています。国際原子量に基づき計算をしたものですが、分子量が重大な意味を有する場合は、記載の分子量をそのまま使用せず再計算を行って下さい。

なお、塩類などで( )のついた分子量表示がありますが、これは明確な結晶水を有しない、すなわちxH2Oで表示される物質の分子量となっており、( )内の数値は結晶水を除外した分子量を表示しております。

比重
製品の比重(密度)を記載しています。こちらは弊社にて調べた実測値ではなく、文献値を引用しております。
融点
沸点
製品の融点及び沸点を記載しています。まれに-5H2Oのような表示がありますが、これはその温度で結晶水を5分子失うという意味です。また、(分)(昇)という表現は、融点がなく、すなわち融けることなく分解するか、昇華するという意味です。
これらのデータも比重(密度)同様、文献値を引用したものになります。
溶解度・溶解性

製品の溶解度または溶解性を記載しています。溶解性は全て水(H2O)に対するもので、溶解度0.22は冷水100g中に該当物質が0.22g溶解することを示し、また溶解度 64.410 は10℃の水100 gに該当物質が64.4 g溶解することを示しております。また、溶解性と記してあるものは溶解度が不明なもので、以下のような略称を使用し分類しております。

易(易溶)
容易に溶解
普通に溶解
微(微溶)
微量に溶解
極微
極微量に溶解
溶解せず

マークの解説

毒物
「毒物及び劇物取締法」に基づき、毒物を示します。
劇物
「毒物及び劇物取締法」に基づき、劇物を示します。
特化物
「労働安全衛生法」による特定化学物質を示します。
危○-□-△

消防法に基づく危険物区分は、確認試験結果のほか、一般公表文献の値と消防法別表を参考にしたもので、すべてが確認試験結果に対応するものではありません。
分類された危険物に独自の略号を用い「危 2-ME-Ⅱ」などと表示しています。

詳細は下記の「消防法危険物対比表」をご確認ください。

PRTR
特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(化管法) におけるPRTR制度による特定第1種指定化学物質,第1種指定化学物質,第2種指定化学物 質を示します。

GHSのシンボル

  • 爆弾の爆発
  • 円上の炎
  • 腐食性
  • ガスボンベ
  • どくろ
  • 感嘆符
  • 環境
  • 健康有害性
注意喚起語
「危険」または、「警告」という注意喚起のための表示

消防法危険物対比表

危険物分類名 性質 危険物品名 略号 指定数量 危険等級
第一類 酸化性固体 塩素酸塩類 1-CL 50kg I
過塩素酸塩類 1-PC
無機過酸化物 1-IP
亜塩素酸塩類 1-CH
臭素酸塩類 1-BR
硝酸塩類 1-NO
よう素酸塩類 1-I
過マンガン酸塩類 1-MN
重クロム酸塩類 1-CR
その他のもので政令で定めるもの 1-OT 300kg II
前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの 1-HO 1000kg III
第二類 可燃性固体 硫化りん 2-PS 100kg II
赤りん 2-RP
硫黄 2-S
鉄粉 2-FE
金属粉 2-ME
マグネシウム 2-MG 500kg III
その他のもので政令で定めるもの 2-OT 100kg II
前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの 2-HO 500kg III
引火性固体 2-FS 1000kg
第三類 自然発火性物質
及び
禁水性物質
カリウム 3-KK 10kg I
ナトリウム 3-NA
アルキルアルミニウム 3-AA
アルキルリチウム 3-AL
黄りん 3-YP
アルカリ金属等 3-AM
有機金属化合物 3-OM
金属の水素化物 3-HM
金属のりん化物 3-PM 20kg
カルシウム又はアルミニウムの炭化物 3-CA 10kg
その他のもので政令で定めるもの 3-OT 50kg II
前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの 3-HO 300kg
第四類 引火性液体 特殊引火物 4-SP 50L I
第一石油類 4ー1 200L II
アルコール類 4-AC 400L
第二石油類 4ー2 1000L III
2000L
第三石油類 4ー3 2000L
4000L
第四石油類 4ー4 6000L
動植物油類 4-AP 10000L
第五類 自己反応性物質 有機過酸化物 5-OP 10kg I
硝酸エステル類 5-NE
ニトロ化合物 5-NC
ニトロソ化合物 5-NS
アゾ化合物 5-AZ
ジアゾ化合物 5-DA
ヒドラジンの誘導体 5-HY
ヒドロキシルアミン 5-HH
ヒドロキシルアミン塩類 5-HS
その他のもので政令で定めるもの 5-OT
前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの 5-HO 20kg II
第六類 酸化性液体 過塩素酸 6-PA 300kg I
過酸化水素 6-HP
硝酸 6-NO
その他のもので政令で定めるもの 6-OT
前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの 6-HO

注意表記の解説

毒物
「毒物及び劇物取締法」による毒物を示します。
劇物
「毒物及び劇物取締法」による劇物を示します。
危○-△△-□

消防法に基づく危険物区分は、確認試験結果のほか、一般公表文献の値と消防法別表を参考にしたもので、すべてが確認試験結果に対応するものではありません。
分類された危険物に独自の略号を用い「危 2-ME-Ⅱ」などと表示しています。

詳細は下記の「消防法危険物対比表」をご確認ください。

特定化学物質(労)
「労働安全衛生法」による特定化学物質を示します。
有機則(労)
「労働安全衛生法」による有機溶剤等を示します。
鉛則(労)
「労働安全衛生法」による鉛等を示します。
名称通知対象物質(労)
「労働安全衛生法」による通知対象物を示します。
PRTR
定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(化管法)」におけるPRTR制度による指定化学物質を示します。

その他略号・略語の解説

approx.
近似的に
Ca.
M.W.
分子量
d.
比重(密度)
m.p.
融点
b.p.
沸点
cf.
参考
Evap.temp.
蒸着温度
NH3
液体アンモニア
MeOH
メチルアルコール
EtOH
エチルアルコール
Et2O
エチルエーテル
Me2CO
アセトン
Alk
アルカリ
i
イソ
n
ノルマル
sec
第二級
t
第三級

※本オンラインストア掲載の製品は,予告なしに仕様を変更することもあります。